どうして、お肉を焼くと小さくなるの?

おとな科学、こども科学、オンライン、セミナ、家庭教師、理科の質問、科学講座、科学教室、理科講座、理科教室

細胞の中の水が抜け出てしまうんです



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

 

お肉を焼くと、小さくなってしまいますね。

焼き肉をしようとして、さあ食べようとお肉を焼くと、

アレレ~という感じに小さくなってしまうこともありますね。

 

だいたいモノは温めると膨らみます。私たちはそのことを経験して知っています。

コップの水は温めると水面が高くなります。

さらに温めると気体の水蒸気になって1000倍以上に膨らみます。

鉄道のレールも暑い夏の日には、伸びます。

 

お肉も伸びないのかと思いますね。でも、やっぱり小さくなってしまう。

どうして?と気になりますね。

ちょっと考えてみます。

 

 

動物の肉は、ちいさい細胞があつまってできています。

細胞ひとつひとつは、タンパク質でできています。

 

もうすこし詳しくみてみると、

細胞は、細胞まくで囲まれていて、

そのなかにいろんなしごとをするものがはいっています。

 

細胞まくの内側は、水で満たされています。

 

加熱すると、細胞まくのなかの水のモトの粒が元気になって、

あっちこっちへと激しく動き回るようになって、

細胞まくにもぶつかってきます。

 

水のモトに粒の衝突(しょうとつ)に細胞まくが耐えられなくなると、

細胞まくがこわれます。

 

もっと加熱して、細胞まくの中の水が、水蒸気(すいじょうき)になってくると、

細胞まくのなかの水のモトに粒がもっともっと元気になって、

あっちこっちへと激しく動き回るようになって、

細胞まくにももっと激しくぶつかってきます。

 

やっぱり水のモトに粒の衝突(しょうとつ)に細胞まくが耐えられなくなると

細胞まくは耐えきれずに、こわれてしまいます。

 

細胞まくがこわれてしまうと

細胞まくの内側にあった水分が外に流れ出てしまいます。

いっしょにお肉のうまみ成分や油も流れ出てしまいます。

 

お肉を焼いたら縮んでしまうのは、こうやって、

細胞の中にあった水分が抜け出てしぼんでしまうのが大きな原因なんですね。

 

 

もうひとつは、細胞をつくっているたんぱく質がほかのモノへ

と変わってしまうこともあります。

 

細胞をつくっているたんぱく質は、おもに

 

炭素原子(たんそげんし)と

水素原子(すいそげんし)と

酸素原子(さんそげんし)が

 

組み合わさってお互いに手をつないで丈夫な骨格を作っています。

原子(げんし)はモノを作っているおおもとの材料で、とてもとても小さい粒です。

この骨格がいくつも数珠つなぎになって、たんぱく質ができています。

 

 

宇宙にあるすべての原子(げんし)はすべてブルブルと振動しています。

振動がとまるのは、約マイナス273℃のときだけです。

宇宙を作った”神様”がそのように作ってしまったのですね。

 

原子(げんし)が加熱されて熱のエネルギーを食べると、

原子(げんし)は元気になって、

原子(げんし)のブルブル振動がはげしくなります。

 

そうすると、炭素原子(たんそげんし)と水素原子(すいそげんし)と酸素原子(さんそげんし)

 

がお互いにつないでいた手がとうとう外れてしまいます。

たんぱく質の骨格が、くずれてしまうんですね。

 

そうすると、炭素原子(たんそげんし)、水素原子(すいそげんし)、酸素原子(さんそげんし)

は手をつなぐ相手を求めて、近くに来た原子(げんし)と手をつないでしまいます。

 

こうやって、相手と手をつないでいないと、

原子(げんし)はイライラを押さえることができないんですね。

 

原子(げんし)のイライラの原因は、原子(げんし)の中に住んでいる、

小さい粒の住人の電子(でんし)の数が希望より少ないことが原因です。

 

だから、電子(でんし)をもらえる相手をさがして、

見つかったら、お互いに手をつないで、

電子(でんし)のやりとりをして、イライラを押さえてるんですね。

 

 

さて、お肉のなかの細胞をつくっている、たんぱく質の骨格がくずれてしまったので、

細胞はしぼんでしまいます。

頑丈なビルでも、骨格がこわれると、くずれてめちゃめちゃになりますね。

良く似ていますね。

 

これは、筋肉の細胞と筋肉の細胞のあいだにある、すじ肉、

コラーゲンで起こりやすく、縮みやすいといわれています。

 

縮みが速いところと、おそいところがあるので、

お肉をやくと丸まってしまうことがあるんですね。

縮みが速いとろが、まわりを引っ張って丸まってしまうんですね。

 

 

薄いお肉だと、一気にお肉の内部の細胞まで熱のエネルギーが入っていて、

細胞の膜がこわれてしまうので、すぐに縮んでしまうんですね。

 

分厚いステーキ肉だと、なかなか内部の細胞まで熱のエネルギーが入っていかないので、

内部のほうの肉の細胞の膜がこわれしまわないので、縮み方が少ないんですね。


おとな科学、こども科学、オンライン、セミナ、家庭教師、理科の質問、科学講座、科学教室、理科講座、理科教室

【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

ホームページ http://www.minna-no-kagaku.com/

メールアドレス minna.no.kagaku@gmail.com

ツイッター https://twitter.com/minna_no_kagaku

 

 

★好奇心を伸ばすサービスあります

(下記をクリックすれば、あなたにピッタリのサービスがあるかどうか分かります)


メールマガジンをお送りします。

ブログ内容を分かりやすく再編集した、さやしい理科と科学のお話です。

身の回りの、どうして?が、そうだったんだ!と感動するお話です。

こどのも好奇心を伸ばす読み物として喜ばれています。

毎日、1~2分で読めるメルマガをお送りします。

下記フォームを記入して、登録ボタンを押してください

メモ: * は入力必須項目です