1秒と1メートルはどうやって決めるの?

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時間も空間も光を元にしてきめるようになりました



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

 

1秒は時計があれば、今、1秒過ぎたと分かりますね。

 

1メートルも、物差しがあれば、1メートルだと分かりますね。

 

普段、意識することなく使っている、1秒、1メートル。

ここでふとしたギモンが浮かんできます。

 

1秒が正しい1秒かどうかどうやって分かるの?

1メートルが正しい1メートルかどうかどうやって分かるの?

 

ムムム、分かりそうで分からないギモン。

 

ちょっと考えてみます。

 

 

 

安い時計を買うと、しばらく使っていると時間が狂ってきます。

安い時計の1秒は正しい1秒を作り出せていないんですね。

まあしょうがないか、といって、時報(じほう)で時間を合わせをしたりしますね。

 

安い物差しは、本当にピッタリ1メートルかといえば、まあだいたい1メートルですね。

家を作ってくれる大工さんがこれではちょっと困りますね。

家がかたむいてしまします。

 

それでも、私たちが生活していくのに、大きな不都合はないかもしれませんが、

オリンピック競技などのタイムを競うスポーツ、マラソンのコースの距離など、

正確な時間、物差しが必要な時もあります。

 

 

1秒は、1955年までは、1日を基準(きじゅん)にして決められていました。

太陽(たいよう)が南中(なんちゅう)する時間の間隔を1日の長さとしていました。

 

太陽(たいよう)が南中(なんちゅう)するとは、

たいようが真南にきて一番高い所にくる瞬間のことをいいます。

 

これは、地球が1日で1回転する時間を基準(きじゅん)にしていることになります。

1日の24分割を1時間、1時間の60分割を1分、1分の60分割を1秒と決めていました。

 

しかし、地球が1日で1回転する時間は、月の重力(じゅうりょく)などの影響などを受けて

少しずつ遅くなっていることが分かりました。

 

5億(おく)年まえの1日は、約21時間だったと言われています。

 

現在は、どうやって1秒を決めているかというと・・・・・・

 

光を使います。

 

この場合の光は、私たちの目にみえる光ではなく、目に見えない光を使います。

どんな光かというと、セシウムという原子(げんし)が吸収して放出する光です。

 

 

原子(げんし)は光をえり好みします。

原子(げんし)は大好きな光がくると、

一旦たべてそして、同じ光を放出します。

 

セシウムという原子(げんし)が吸収して放出する光は、特別な振動(しんどう)をしています。

1秒間にあるところを通過する振動(しんどう)の山の数が、91億9263万1770個です。

 

なにやら中途半端(ちゅうとはんぱ)な数字ですね。

91億個とかキリよくできなかったのでしょうか。

 

それまでに使われていた1秒に合わせるために、

こんな中途半端(ちゅうとはんぱ)な山の数をもつ光が選ばれました。

 

こうやってできた1秒は、ほとんど狂いません。狂いは1兆分の1秒程度と言われています。

 

 

では次に1メートルはどうやって決まっているのでしょうか。

 

18世紀は、赤道(せきどう)から北極までの距離の、1/1000万、を1メートルとしていました。

しかし、赤道(せきどう)から北極までの距離を測らなくてはいけません。

これは大変な手間です、

 

そこで、

 

これが1メートルですよという、金属(きんぞく)の棒を世界に配っていました。

ところが、この金属(きんぞく)が変形(へんけい)してしまうため、

1メートルが国ごとに違ってしまう問題がありました。

 

それでは、現在は、どうやって1メートルを決めているかと言うと・・・・・・

 

ここでも光を使います。

 

1メートルは、光が1秒間に進む距離の2億9979万2458分の1、

として決められました。

 

う~ややこしい数!

 

光が1秒間に進む距離は、約30万キロメートルで、

地球(ちきゅう)を7周半できる計算になります。

 

ただし、この光が1秒間に進む距離は真空(しんくう)の時です。

空気や、水の中を光が進むときは、すこし光が1秒間に進む距離が短くなります。

 

ここでまた、中途半端(ちゅうとはんぱ)な数がでてきました。

2億分の1とかキリのいい数字にんできなかったのでしょうか。

 

やはり、それまでに使われていた1メートルに合わせるために、

こんな中途半端(ちゅうとはんぱ)な数になったのです。

 

 

1秒も1メートルも大昔から変わらないんじゃなくて、

こうしましょうという決めごとで変わってきたんですね。

 

今は、1秒も1メートルも、光を基準にして決めているんですね。

光は、いろんなところで活躍しますね。 


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

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