どうして、蚊は血をすうの?

おとな科学、こども科学、オンライン、セミナ、家庭教師、理科の質問、科学講座、科学教室、理科講座、理科教室

蚊が血を吸うのは、たんぱく質をとって卵を育てるため



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

ジカウイルス、デング熱ウイルスなど蚊がウイルスを運んできて

私たちにウイルスが移って、発熱、頭痛などの症状がでる感染症(かんせんしょう)が

じわっ~と広がっていますね。

 

蚊には、悪気はないようなのですが、ウイルスを運んでしまうんですね。

 

ところで、どうして蚊は血を吸うのでしょうか?

 

自分より大きな動物の血を吸うの、かなりのリスクがあるはずですよね。

それでも、どうして血を吸うのか、なんか不思議ですね。

ちょっと考えてみます。

 

 

蚊の主食(しゅしょく)は、花のミツや草の汁などで

ほかの昆虫とあまり変わりません。

 

しかし、メスの蚊が卵を産むために、卵巣(らんそう)に栄養(えいよう)をためる時だけは違います。

この時だけは、動物の血を吸って栄養(えいよう)を取っています。

 

どうして、動物の血を吸うようになったのか、不思議ですね。

動物の血を吸うと、メスの蚊の脳の中に、”気持ちいい”

と感じるホルモンという物質が出るようなのです。

 

蚊の脳は考えることをしません。脳が”気持ちいい”と感じる行動をとるだけです。

だから、動物の血を吸うようになったようなのです。

 

蚊の進化を考えてみると、大型の動物に近寄って、

血を吸ってたんぱく質をとるほうが子孫を残していくのに都合が良かったようなのです。

 

ペシっとはたかれる、リスクを負ってでも、たんぱく質をとる効率が良いので

大型の動物の血を吸うようになったようなのです。

そして、その行動をするように、脳が”気持ちいい”ホルモンをだすようになったと考えられます。

 

ところで、メスの蚊が動物の血を吸うと脳が”気持ちいい”

と感じるようにしているモノはなんだろうか、と疑問が出てきますね。

 

これを決めているのが遺伝子(いでんし)です。

遺伝子(いでんし)はすべての生きものの細胞(さいぼう)ひとつひとつにあります。

遺伝子(いでんし)は、スイッチが数億個(すうおくこ)つながっているような感じのものです。

 

あるスイッチがオンになると、動物の血をすう、

あるスイッチがオフになると、花のミツや草の汁をすう、

というように生きものの行動を決めているところもあります。

 

メスの蚊は、卵を産むときだけ、

動物の血を吸う遺伝子(いでんし)スイッチがオンになると考えられます。

 

 

蚊がウイルスをもっていた場合には、

蚊に刺されたときに、人にウイルスにが移ってしまうこともあります。

 

ウイルスが広がるのを防ぐために蚊の数を減らすのは仕方ないことでしょう。

 

それでは、蚊を絶滅(ぜつめつ)させてしまえばいいかというと、そうとも限らないようです。

ある生きものを絶滅(ぜつめつ)させると、何がおきるのか、

予測するのは大変むずかしい問題なのです。

 

魚を食い荒らすラッコを殺したら、

ラッコが食べていたウニがたくさん増えて、

ウニは魚のすみかだった海藻(かいそう)を食い荒らしてしまったので、

逆に魚が減ってしまったということが、実際におきています。

 

ある生きものが他の生きものとどうつながっているのは、

予測するのは大変むずかしいんですね。

やっぱり、うまく共存することが大事になってきますね。

 


おとな科学、こども科学、オンライン、セミナ、家庭教師、理科の質問、科学講座、科学教室、理科講座、理科教室

【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

ホームページ http://www.minna-no-kagaku.com/

メールアドレス minna.no.kagaku@gmail.com

ツイッター https://twitter.com/minna_no_kagaku

 

 

★好奇心を伸ばすサービスあります


メールマガジンをお送りします。

ブログ内容を分かりやすく再編集した、さやしい理科と科学のお話です。

身の回りの、どうして?が、そうだったんだ!と感動するお話です。

こどのも好奇心を伸ばす読み物として喜ばれています。

毎日、1~2分で読めるメルマガをお送りします。

下記フォームを記入して、登録ボタンを押してください

メモ: * は入力必須項目です