太陽の熱エネルギーが光になってやってくる
太陽の光のエネルギーはどこからくるの?
太陽の光が当たると体が熱くなって、
日陰に入ると、涼しくなりますね。
体が熱くなるのだから、太陽の光から何かエネルギーをもらっていそうですね。
それじゃぁ、太陽の光のエネルギーのモトはなんだろう?
太陽は燃えているから?そうですね、当たりです。
もうちょっと、太陽のなかで何がおきているのか考えてみます。
太陽の中には、大量の水素(すいそ)という原子(げんし)の粒が住んでいて、
猛スピードで飛び回っています。
水素(すいそ)は、地球や私たちの体を作っている材料のおおもとのモノです。
太陽の中では、大量の水素(すいそ)の原子(げんし)の粒が
お互いの重力(じゅうりょく)でギュウギュウになって、満員電車状態でいます。
重力(じゅうりょく)は重さがあるモノどうしが引き合う不思議な力です。
ギュウギュウになってくると、
太陽の中の水素(すいそ)の原子(げんし)の粒がお互いにぶつかりあって、
そこの温度が高くなります。
温度が高いところは、熱のエネルギーがたくさんあります。
水素(すいそ)の原子(げんし)の粒が、熱のエネルギーを食べると、
さらに元気になって、猛スピードで飛びまわりはじめます。
そうすると、ギュウギュウになっていた水素(すいそ)の原子(げんし)の粒どうしが
ものすごい勢いで衝突し始めます。そしてまた、温度が高くなっていきます。
そうやって、温度が、数1000万度を超え始めると、
大事件が起き始めます。
お互いに衝突して、相手を突き飛ばしていた水素(すいそ)の原子(げんし)の粒が、
くっついてしまうのです。
猛烈な勢いで、衝突しあうので、くっついてしまうという大事件が起き始めるのです。
この大事件の世界では、私たちの知っている算数の1+1=2となりません。
もうすこし具体的に見てみると、
たとえば、水素(すいそ)の粒の体重を2としたら、
水素(すいそ)の粒と水素(すいそ)の粒がくっついたら、
体重4の新しい何かができそうですね。
私たちの知っている算数では、2+2=4です。
ところが、太陽の中の大事件では、2+2=3.97になるのです。
体重2の水素(すいそ)の粒どうしがくっつくと、
体重3.97の新しい何かができるのです。
0.03だけ体重が減ってしまいました。
どこへ行っちゃったんでしょうか?
0.03だけ体重が減った分は、太陽の光のエネルギーにかわってしまったのです。
どのくらいのエネルギーなんでしょうか。
もし、0.03グラムとして重さの単位を、グラムにして計算すると、
90トンの石炭を燃やしたときの熱のエネルギーを同じくらいになります。
1トンは、1000キログラムです。
90トンの石炭を燃やしたときと同じ熱のエネルギーが、
水素(すいそ)の粒どうしがくっつくという大事件で、
一瞬にして光のエネルギーとして放たれるのです。
太陽の中では、水素(すいそ)の粒が大量にあるので、
この大事件が、あちこちで起きています。
放たれる光のエネルギーも、ものすごい量になります。
太陽から放たれた光のエネルギーは、宇宙を旅して地球まで届きます。
そして、私たちの体に太陽の光があたって、
私たちの体の中で、光のエネルギーが熱のエネルギーにかわって、
熱くなります。
太陽の中で水素(すいそ)の粒が飛び回っていたときの、エネルギーが
太陽の中で熱のエネルギーにかわって、
どんどん高温になって、
水素(すいそ)の粒と水素(すいそ)の粒がくっつくという大事件を起こして
光のエネルギーになって、
宇宙を旅して、地球に届いて、
私たちの体の中で、また熱のエネルギーに戻ったということになりますね。
エネルギーは、いろいろ姿を変えて、宇宙の中に存在しているんですね。
目に見えないエネルギーは、なにか得体が知れなくて不思議ですね。
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