どうして、気温35℃は暑いけど、35℃のお風呂はぬるいの?

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空気と水では、水が体から熱をたくさん奪っていく



最近は夏になると気温35℃を記録するところも出てきました。

 

気温35℃というと、暑くて、暑くて、もう大変という感じですね。

 

ところが、お風呂の35℃というと、ちょっとぬるいなと感じますね。

 

同じ温度なのに、どうしてか、なんか不思議ですね。

 

ちょっと考えてみます。

 

 

空気は、ちいさいミクロの目でみると、空気分子(ぶんし)という、

 

目に見えない小さい粒でできています。

 

水も、ちいさいミクロの目でみると、水分子(ぶんし)という、

 

目に見えない小さい粒でできています。

 

空気分子(ぶんし)は、体にぶつかると、体から熱のエネルギーを奪っていきます。

 

冷たい空気分子(ぶんし)が、体に当たるとたくさんの熱のエネルギーを奪っていきます。

 

夏のときは、空気分子(ぶんし)が暖かいので、体に当たっても、少ししか熱のエネルギーを奪っていきません。

 

体は体温を保つために、奪っていかれた熱のエネルギーを埋め合わせるために、

 

体の内部でエネルギーを作って、体温を維持しています。

 

夏は、ちょっと、体の中で作られるエネルギーのほうが多くなって、暑く感じてしまうのです。

 

 

お風呂に入ったとき、水分子(ぶんし)も、やっぱり、体に当たると熱のエネルギーを奪っていきます。

 

プールの水ような冷たい水分子(ぶんし)が、体に当たるとたくさんの熱のエネルギーを奪っていきます。

 

 

空気分子(ぶんし)と水分子(ぶんし)は、同じサイズの容器の中にある数が違います。

 

1リットルのなかにある、空気分子(ぶんし)の個数は、約1兆の300億倍です。

 

1リットルのなかにある、水分子(ぶんし)の個数は、約1兆の30兆倍です。

 

水分子(ぶんし)のほうが、圧倒的にたくさんあります。

 

(理科のことばでは、密度(みつど)が大きいといいます)

 

35℃のお風呂に入ると、たくさんの水分子(ぶんし)が体にぶつかって、

 

体から熱のエネルギーを奪っていきます。そして、ちょっとぬるいなと感じます。

 

35℃空気には、お風呂の水分子(ぶんし)ほどたくさんの空気分子(ぶんし)

 

体にぶつからないので、体から奪っていく熱のエネルギーも少なくなります。

 

そして、暑いな、と感じるようになります。

 

 

同じ温度でも、暑い、ぬるいと感じるのは、面白いですね。

 

それが、目に見えないミクロの分子(ぶんし)の仕業とは、なんか驚きですね。


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ minna.no.kagaku@gmail.com

 

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