どうして、道路にある電信柱の電線にさわると危険なの?

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電気を流さないモノが、高い電圧になると突然電気が流れるようになるんです



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

 

道路に立っている電信柱には電線がつながっていますね。

 

道路に立っている電信柱の電線は電圧がとても高くて、

 

高電圧(こうでんあつ)で危険(きけん)といわれていますね。

 

もし、何かが電線に引っかかっても

 

さわってはいけないといわれています。

 

どうして、危険(きけん)なのでしょうか。

 

何か秘密がありそうです。

 

ちょっと詳しく知りたくなりますね。

 

 

私たちの身の回りのモノには、電気を通すモノと通さないモノがありますね。

 

ゴムやプラスチック、ビニールなどは電気を通しませんね。

 

でも、ゴム手袋をして高電圧(こうでんあつ)の電線にさわっては危険なのです。

 

 

とても高い電圧がかかった時

 

電気を通さないモノの中で何が起きているのかちょっと見てみます。

 

 

私たちの身の回りにあるモノは全部、分解していくと

 

ミクロの目に見えない原子(げんし)という粒粒になります。

 

 

原子(げんし)の中をもう少し詳しくみてみると、

 

電子(でんし)というもっと小さい粒がいます。

 

電圧(でんあつ)がかかると、電子(でんし)は電気のエネルギーを受け取って、

 

電気のエネルギーの高いほうへ向かって自分が動いてこうとします。

 

電圧(でんあつ)がかかると、電線を通って電気のエネルギーが運ばれてくるようになって

 

電子(でんし)は電気のエネルギーを、

 

自分が動いていくためのエネルギーに変えてしまうんですね。

 

電圧(でんあつ)は、電子を動かすようにするための力みたいな感じで、

 

大きな力がかかるとモノが動くように、

 

大きな電圧(でんあつ)がかかると、電子(でんし)が動いていくんですね。

 

 

さて、ところが、電気を通さないモノは、

 

となりの原子(げんし)どうしの間にスキマが開いています。

 

なので、

 

電子(でんし)がとなりの原子(げんし)へと動いていこうとしても、

 

となりの原子(げんし)との間にスキマがあいているので、

 

動いていくことができません。

 

このせいで、電気が流れることができないんですね。

 

 

電気を通すモノは、

 

となりの原子(げんし)とのあいだにスキマがなくて

 

電子(でんし)が自由に動いていけるんですね。

 

電子(でんし)が動いていくときは、原子(げんし)から原子(げんし)へと

 

引越ししながら移っていくんですね。

 

 

ところがです。

 

とても高い電圧がかかって、たくさんの電気エネルギーが運ばれてくると

 

電子(でんし)がとてもたくさんのエネルギーを受け取って

 

そのエネルギーを自分が動いていくためのエネルギーに変えてしまいます。

 

そうなると、

 

となりの原子(げんし)との間にスキマがあって、移動できなかった電子(でんし)が

 

スキマをジャンプして、となりの原子(げんし)へと移っていくようになります。

 

こうなったとき、電気を通さなかったモノが、突然電気を通すようになります。

 

 

この現象は突然起きます。

 

じわ~っと電気が流れるようになるのではなくで、

 

ある電圧を超えて、たくさんの電気エネルギーを電子(でんし)が受け取ると

 

突然電気が流れなかったモノに電気が流れるようになります。

 

電気が流れるようになるとは、原子(げんし)のなかの電子(でんし)が動くことなのですね。

 

 

そういわけで、電気が流れないゴムやプラスチック、ビニールで

 

高い電圧(でんあつ)の電線をさわってはとても危ないのですね。

 


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

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