どうして、自転車で曲がるとき傾けてもたおれないの?

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カーブを曲がっているときだけ、倒れないようにする力が出てくるんです



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。
 
おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

自転車に乗っていて曲がるときハンドルを切りますね。
これでも曲がっていけますけれど、
自転車を傾けるようにすると、楽に曲がれますね。
止まっているときにこうやって自転車を傾けてると、
もちろん、たおれます。
でも、自転車で走っているときに自転車を傾けても
たおれません。
どうして、自転車で走っているときは傾けても倒れないのか
ちょっと詳しくしりたくなりますね。

自転車で走っているときにたおれないのは、遠心力(えんしんりょく)
という不思議な力が働いていることが関係しています。
私たちは、いつも24時間ずっと地球の重力(じゅうりょく)で
常に地面に向かって引っ張られています。
重力(じゅうりょく)はモノとモノがひきつけあう不思議な力です。
この力は宇宙のどこまでも伝わっていきます。
普通は、私たちに働いている力はこの重力(じゅうりょく)だけです。
ところが、
止まっているモノを急に動かしたときとか、
まっすぐに進んでいたものの進む方向を無理やり曲げた時には、
重力(じゅうりょく)じゃないほかの力がでてくるのです。
とても不思議ですね。
この不思議な力には名前がついていて
慣性力(かんせいりょく)といいます。
とても不思議な力です。
止まっている電車が急に動き出したとき、
ちょっとずっこけそうになるのは、慣性力(かんせいりょく)のせいなのです。
車に乗っていて、カーブを曲がるとき、ちょっと体が放り出されそうになるのは
やっぱり、慣性力(かんせいりょく)のせいです。

慣性力(かんせいりょく)は重力(じゅうりょく)のように
いつも私たちに働いているわけではありません。
電車が急に動き出しだしたときや、車でカーブを曲がるときだけ出てきて、
そのあと消えてしまうとても不思議な力なのです。

自転車に乗っていて曲がるときには、
車がカーブを曲がるときと同じように
カーブの外側に放り出されるようにする慣性力(かんせいりょく)が働いています。
このときの慣性力(かんせいりょく)には、特別な名前がついていて、
遠心力(えんしんりょく)といいます。
曲がるときのように円を描いて動くときの慣性力(かんせいりょく)の名前なんですね。
自転車を傾けても倒れないのは、
自転車が倒れる方向と逆方向に遠心力(えんしんりょく)が働いているためなのです。
自転車が倒れようとして、地面の方向に引っ張られる力が、
逆向きの遠心力(えんしんりょく)で打ち消されてしまうんですね。
遠心力(えんしんりょく)はカーブを曲がり切って
まっすぐに進むようになると、消えてしまいます。
ホントにとても不思議な力ですね。
遠心力(えんしんりょく)のおかげで、
自転車で楽に曲がれるんですね。
ぐるぐる回るジェットコースターで落ちないのも
遠心力(えんしんりょく)のおかげなんですね。
遊園地のたのしい乗り物は、遠心力(えんしんりょく)を
うまく利用しているんですね。

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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

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