どうして、山側の天気は変わりやすいの?

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山に風がぶつかって、上に向かう風ができて雲ができるせいなんです



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。
 
おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。


「山に風がぶつかって、上に向かう風ができて雲ができるせいなんです」

少し高い山に登った時、天気がいいと気持ちがいいですね。
遠くまで見渡せて、いい気分になります。
 
ところが、たまに、さっきまでいい天気だったのに、
急に天気が悪くなったなんてことがありますね。
 
同じ街でも、山側の地域と海側の地域では、
天気が違うこともありますね。
 
海側の地域は晴れているのに、
山側の地域は雨が降っているなんてことがあります。
 
どうも山側の地域のほうが天気が変わりやすいようですね。
海側と山側の地域で何が起きているんでしょうか。
 
ちょっと詳しく知りたくなりますね。

山側の天気が変わりやすいのは、山に風がぶつかるせいなのです。
 
山に向かって風が吹いて来ると、風は山にぶつかります。
行き場所のなくなった風は山にそって、上へ上へと移動していきます。
 
風はなにからできているかというと、空気の流れです。
空気が動いて流れができると、風になるんですね。
 
だから、風が山にぶつかると、
空気が上へ上へと移動する流れができるんですね。

さて、
空気が空の上へと移動していくと、だんだん温度が下がっていきます。
周りの空気の温度が低いせいで温度がさがることもあります。
 
さらに、空の上に行くと空気の粒のこんざつ具合が少なくなってきます。

空気を分解していくと、目に見えないミクロの粒粒になります。
ミクロの粒粒というのも個性がないので、
空気分子(ぶんし)というカッコいい名前がついています。
 
ミクロの粒粒の空気分子(ぶんし)は、
あっちこっちへと自由に動き回ります。
 
空気分子(ぶんし)が混雑していない空の上では
じゃまされないので、もっと自由に動き回ります。
 
そうすると、
動き回ってしまって、自分が持っているエネルギーを使ってしまいます。
 
自分のエネルギーを使ってしまった分温度が下がってしまうんですね。

温度が下がった空気には、雲ができ始めます。
 
雲は、空気の中にもともとあった水蒸気(すいじょうき)が、
小さい水滴になって出てきてできたものなのです。

空気の温度が低くなると、
空気の中に住める水蒸気(すいじょうき)は少なくなるんですね。
 
水蒸気(すいじょうき)も目に見えないミクロの粒粒です。
温度が低くなると、水蒸気(すいじょうき)どうしがくっついて
小さい水滴なって雲になります。

雲の中では、小さい水滴がくっつき始めて、ちょっと大きな水滴ができ始めます。
そうやって、大きな水滴ができると、
雲の中に浮いていることができなくなって、
雨となって落ちてくるようになります。
 
こうやって、海側では晴れているのに
山側では雨が降っているということが起きるようになるんですね。

山側の地域の天気が変わりやすいのは、
山に風ぶつかって、雲ができやすいせいだったんですね。
 
空気は目に見えないけれど、いろんなことが起きているんですね。
おもしろいですね。

 


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

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