どうして、胃は消化されないの?

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胃の中の液体が胃の中の内側の壁にふれないように、うすい膜で守られているんです



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

 

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

私たちは、生きていくためにエネルギーが必要ですね。

エネルギーが不足するとおなかがすいて

食べ物を食べますね。

 

食べた食べ物は、胃の中に入って行って、

バラバラにされて、栄養(えいよう)を取り出しやすくされます。

 

胃の中で食べ物がバラバラになることは、

消化(しょうか)という名前がついています。

 

私たちは、野菜のような植物も食べますが、

動物のお肉も食べます。

 

植物もお肉も、胃のなかでちゃんと消化(しょうか)されます。

 

ところで、

私たちの体も、動物の体も

たくさんの細胞(さいぼう)があつまってできています。

胃も、細胞(さいぼう)があつまってできています。

 

胃の中では、食べた動物のお肉は消化(しょうか)されてしまいます。

しかし、私たちの胃は消化(しょうか)されません。

 

食べた動物のお肉も胃も、同じように細胞(さいぼう)でできているのに

ちょっと不思議で、くわしく知りたくなりますね。

 

私たちの胃の中には、

栄養を取り出しやすくするために、

食べ物をバラバラにしてしまう

液体が入っています。

 

胃の中の液体のことは、消化液(しょうかえき)、ともいいます。

消化液(しょうかえき)の正体は、

塩酸(えんさん)、というモノです。

 

塩酸(えんさん)はとても強い酸性(さんせい)の液体で、

食べものをバラバラに溶かしてしまいます。

 

このままでは、胃を作っている細胞(さいぼう)も溶かされてしまいます。

 

ところが、

胃の内側かべには、消化液(しょうかえき)が直接さわれないように、

うすい膜(まく)ができています。

 

胃の内側の壁から、液体がでていて、

いつも胃の内側に張り付いていて、

 

消化液(しょうかえき)の塩酸(えんさん)が

胃の内側の壁に直接さわれないようにしているんですね。

 

この胃を守ってる液体のことは、胃粘膜(ねんまく)、ともいいます。

胃粘膜(ねんまく)のおかげで、

胃が塩酸(えんさん)で消化されてしまうことがないのですね。

 

ところが、

たまに、

消化液(しょうかえき)が自分の胃を消化してしまう場合があります。

 

心配事や強いストレスを感じ続けると、

胃の壁から出ていた、胃粘膜(ねんまく)がうまくでてこなくなって

 

消化液(しょうかえき)の塩酸(えんさん)が

直接、胃の壁にさわるようになって

胃を消化してしまうことがあります。

 

こうなると、胃が痛いと感じるようになります。

 

私たちの胃は、うすい膜で守られているんですね。

なんとも頼りない感じもしますが、うまくできているんですね。

 

自分の消化液しょうかえき)で、胃が消化されないように

 

気をつけていかないといけませんね。


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

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