どうして、紙のナベは燃えないの?

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紙ナベの中の水が沸騰(すっとう)するときは、100℃以上にならないんです




こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。
おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。
料理屋さんで、ナベ料理を注文すると、
紙のナベに入った料理がでてくることがありますね。
紙のナベの中に食べ物とスープが入っていて、
ナベの下には、燃料についた炎が当たっています。
これで、できたてのナベ料理を食べることができて
おいしいですね。
ところで、
紙のナベに炎を当てて、どうして燃えないんでしょうか。
紙にライターに炎を近づけると燃えてしまいます。
だけど、ナベ料理の紙のナベは炎が当たっても燃えませんね。
どうしてか、ちょっと詳しく知りたくなりますね。
鍋料理の紙のナベの中にはスープが入っています。
スープは水でできています。
紙のナベに炎を当てて、どんどん温度が高くなってくると
紙ナベの内側にあるスープの水に
熱のエネルギーが伝わっていきます。
そうすると、
スープの中の水の温度がどんどん高くなって、
沸騰(ふっとう)して、
スープの中の水は気体になって
蒸発(じょうはつ)していくようになります。

水はミクロの目で見てみると、水分子(ぶんし)と名前のついた
目に見えない小さな粒粒になります。
液体の水の中では、水分子(ぶんし)がゆる~く手をつなぎあっています。
蒸発(じょうはつ)するときは、
液体の水の中で手をつなぎあっていた水分子(ぶんし)が、
仲間の水分子(ぶんし)と離れて、ひとりぼっちで
飛び出してくるようになります。

水の分子が飛び出してくる、沸騰(ふっとう)する温度は100℃です。
水が沸騰(ふっとう)しているところは、いつも100℃なのです。
スープの中の水とさわっている、紙ナベの底の温度も100℃です。
水が沸騰(ふっとう)している間、
炎からもらった熱のエネルギーは
スープの中の水が蒸発(じょうはつ)するために使われます。

スープの中の水の中の水分子(ぶんし)が元気に動き回って、
仲間の水分子(ぶんし)と離れて、ひとりぼっちで
飛び出していけるように熱のエネルギーが使われるんですね。

だから、
沸騰(ふっとう)している間は、
温度は変わらず100℃のままになります。
紙が燃える温度は300℃だいたい以上の温度です。
水とさわっている紙ナベの温度は100℃だから、
紙が燃える温度よりもずっと低いから
紙ナベは燃えないんですね。
紙ナベの中のスープがなくなって水がなくなると
燃えてしまいますね。
紙ナベは、うまくできていますね。

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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

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