どうして、ケシゴムで字が消せるの?

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紙の中に入り込んだ鉛筆の芯を電気の力ではぎとっていくんです



 

こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

消しゴムは、いろんな種類があって楽しいですね。

昔は、キン肉マンというマンガのキャラクター

の消しゴムを集めるのは流行ったりもしました。

 

いつも消しゴムを使っているけれど、

一度書いた文字が消える!というのは、

なんか不思議で手品みたいですね。

 

どうやって、消しゴムは文字を消しているのでしょうか。

ちょっと詳しく知りたくなりますね。

 

 

消しゴムで字が消えるしくみの前に

鉛筆で紙に文字が書けるしくみを見てみます。

 

鉛筆の材料は、主に黒鉛(こくえん)と粘土(ねんど)です。

黒鉛が(こくえん)多いと、

濃い黒になって柔らかい鉛筆の芯になります。

 

鉛筆の黒い色は、黒鉛の色なのですね。

 

次に紙の中をちょっと詳しくみてみます。

紙は、植物の繊維(せんい)が絡みあってできていて、

ミクロの目でみると、

繊維(せんし)どうしに隙間(すきま)があって、

デコボコでザラザラ状態です。

 

鉛筆で紙に文字を書くときは、

紙の繊維(せんい)のスキマに、

鉛筆の黒鉛(こくえん)が削(けず)り取られて、

はいりこんでいきます。

 

これで、紙に文字がかけるようになるんですね。

 

黒鉛(こくえん)が削(けず)りとられて、

紙の繊維(せんい)の間に入り込んでいるだけだと、

振ったり、さかさまにしたりすりすると、

黒鉛(こくえん)が落ちたり、

ふりとばされたりしそうですね。

 

でも、振ったり、さかさまにしたくらいで

字が消えることはないですね。

 

どうしてか?もうすこし詳しくみてみます。

 

鉛筆の材料の黒鉛(こくえん)を分解していくと、

ミクロの粒粒になって、

ミクロの粒粒は、原子(げんし)という名前がついていて、

黒鉛(こくえん)の中の原子(げんし)は、

炭素原子(たんそげんし)という名前がついています。

 

炭素(たんそ)は、

だいたいほとんどのモノになかに入り込んでいて

私たちの体も炭素(たんそ)を土台にして、

細胞(さいぼう)がつくられています。

 

紙を作っている植物の繊維(せんい)も分解していくと

ミクロの粒粒の分子(ぶんし)になります。

紙の分子(ぶんし)は、

いくつかの原子(げんし)が集まってできた

ちょっと複雑なミクロの粒粒の名前です。

 

よくみてみると、なんと

紙の繊維(せんい)の間に入り込んでいる

黒鉛(こくえん)のモトの炭素原子(たんそげんし)は、

 

紙の繊維(せんい)の分子(ぶんし)と、

お互いに電気の力で引き合っているんです!

 

これはちょっとむずかしい!

イメージがつかないですね。

原子(げんし)や分子(ぶんし)がくっつく現象には

結合(けつごう)という名前があります。

 

結合(けつごう)にもいくつか種類があって

名前がついています。

この名前がややこしい名前なので

まぁここは、そうなんだ~っと軽く流しましょう。

 

この電気の力のせいで、

紙を振ったり、さかさまにしても

黒鉛(こくえん)のモトの炭素原子(たんそげんし)

紙の繊維(せんい)の分子(ぶんし)と離れないから

字が消えないんですね。

 

消しゴムは、

紙を作っている植物の繊維(せんい)のあいだに入り込んで

紙の繊維(せんい)の分子(ぶんし)

電気の力でくっついている

黒鉛の炭素原子(たんそげんし)

引き離して、消しゴムのほうにくっつけてはぎ取っています。

 

黒鉛のモトの炭素原子(たんそげんし)は、

紙のモトの原子(げんし)

電気の力で引き合っていたので、

振ったり、さかさまにしても簡単には、

離れません。

 

消しゴムは、

この引き合っている力より強く炭素原子(たんそげんし)

を引き付けるような材料で作られているんですね。

 

そのほか、消しゴムのなかには、

粘土もはぎとっていく材料もふくまれていて、

紙に書いた文字がきれいに消えるようになっています。

 

鉛筆で文字が書ける、消えるということにも、

電気の力が関係していたんですね。

 

普通に見ると不思議な現象も、ミクロの目でみると、

ちから比べになっているんですね。

おもしろいですね。

 

 


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

 

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