どうして、原子力(げんしりょく)は怖いの?

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原子(げんし)がこわれるときに出る光が、体の細胞をこわしてしまうんです



こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。

おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。

 

原子力(げんしりょく)というと、マンガの鉄腕アトムを思い出しますね。

小さい体でも原子力(げんしりょく)の大きなパワーで力もち。

 

でも、原子力(げんしりょく)は、

原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)の事故がおきてから

あんまりいいイメージがなくなってしまった感じですね。

 

原子力(げんしりょく)というとなんか怖いものというイメージになってしまいましたね。

よく考えてみると、何が怖いのか良くわからないような気も・・。

ちょっと、詳しく知りたくなりますね。

 

原子(げんし)がこわれたり、原子(げんし)どうしがくっつたりするときに

でてくるエネルギーを利用したのが原子力(げんしりょく)です。

 

たとえば、

太陽の中では、水素(すいそ)という原子(げんし)どうしがくっついて、

そのときに、ものすごいたくさんのエネルギーが出てきて、

そのエネルギーが、光になって地球まで運ばれてきています。

 

原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)の中では、原子(げんし)がこわれていて、

そのときに、ものすごいたくさんのエネルギーが出てきて、

そのエネルギーで、水を沸騰(ふっとう)させて、

発電機(はつでんき)を回して電気を作り出しています。

 

原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)で事故が起きると、

こわれた原子が発電所の外とびだしてきます。

 

こうなると大変です!

 

こわれた原子(げんし)は、空気の中の水蒸気(すいじょうき)とくっついて

雨粒のなかにもぐりこんで、雨となって、地上に落ちてきます。

 

土の中にすいこまれた水は、今度は、植物がその水を吸い上げて、

植物のなかに、こわれた原子(げんし)がたまっていきます。

 

今度は、その植物を食べた動物のなかに、こわれた原子(げんし)がたまっていきます。

そして、その動物を食べた、私たちの体のなかに、こわれた原子(げんし)がたまっていきます。

 

こうやって、どんどん、こわれた原子(げんし)が、私たちの体にたまって、

こわれた原子(げんし)が、私たちの体の細胞のなかにも入り込んで行きます。

 

こわれた原子(げんし)は、私たちの体の中でも、

さらに自分でこわれていく性質があります。

 

原子(げんし)がこわれる時、ガンマ線やベータ線と名前のついた、目に見えない光がでてきます。

この目に見えない光が、とてもエネルギーが高いのです。

光のエネルギーが高いとは、光の波の数が多いということなのです。

 

光のエネルギーが高いとはイメージがしにくいですね。

 

ちょっと、例でかんがえてみますと。

ロープを柱に結んで、ちょっとたるませた状態でゆらしてみます。

 

手をそんなにいしょうけんめい振らなくても楽々と、ゆっくりした波を作ることができます。

一方で、

波の数が多い波を作ろうと思うと、手をいしょうけんめい振らないと、

波の数が多い波ができません。

このとき、とても疲れます。それだけ自分のエネルギーを使ったということですね。

 

ということで、波の数が多いと、エネルギーも高いということになるんですね。

 

それで、エネルギーの高い光が、体の中の細胞のなかで放たれると、

エネルギーが高すぎて、体の中の細胞をこわしてしまうのです。

 

細胞をもう少しミクロの目でみてみると、分子(ぶんし)という小さい粒になります。

細胞は、小さい粒の分子(ぶんし)どうしが手をつなぎ合って、できているんですね。

そこに、、エネルギーの高い光があたると、

小さい粒の分子(ぶんし)どうしがつないでいた手を引きちぎってしまうのです。

 

こうやって、細胞がこわれていきます。

細胞がこわれると、私たちの身体はうまくうごかなくなっていきます。

 

しかも、こうなった場合、なかなか治しにくいのです。

このせいで、原子力(げんしりょく)が怖いといわれているんですね。

 

同じ目に見えない光の赤外線(せきがいせん)が、体にあたると、ぽかぽかと気持ちがいいです。

赤外線(せきがいせん)は波の数が少なくて、エネルギーはそんなに高くなくて、

細胞の分子の手を引きちぎることがないんですね。

 

紫外線(しがいせん)は波の数が多くて、エネルギーが高きくて、すこし細胞をこわします。

それで、日焼けしてヒリヒリになるんですね。

 

同じ光でも、波の数で、体に悪い光もあったり、気持ちのいい光もあったりするんですね。

おもしろいですね。


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【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ

蛯原ようすけ 

 

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