水蒸気(すいじょうき)の力でお椀がういてしまうんです
こんにちは、みんなの科学研究所の蛯原ようすけと申します。
おとなとこどものやさしい理科と科学のブログです。
テーブルの上においたお椀がスーっとすべっていって、テーブルから落ちそうになったこと、一度はありますね。
たまにこういうこと経験しますね。
まるで、何もかが引っ張っているかのようですが、だれもさわっていません。
本当に何かかに引っ張られているんでしょうか、見えない力が働いているのでしょうか。
ちょっと不気味な感じもしてきて、ちょっと詳しく知りたくなりますね。
お椀がテーブルの上をツーっと滑っていく時、
だいたいの場合、テーブルを拭いた後とか、お椀の足のところが濡れている場合です。
テーブルを拭いた後すこしテーブルに残っていた水滴、
お椀を洗ったあとすこし足のとろこに残った水滴が、
ツーっとすべっていってしまうことに深く関連しています。
お椀をテーブルにおくと、お椀の足とテーブルの面で囲まれた空洞(くうどう)ができます。
空洞(くうどう)に残された少しの水は、
お椀のなかに入っている熱いスープや味噌汁から熱のエネルギーをもらって、
水蒸気(すいじょうき)へと変わっていきます。
水から水蒸気(すいじょうき)になると、1600倍以上に膨(ふく)らみます。
空洞(くうどう)の中は水蒸気(すいじょうき)でパンパンになってきます。
温度が高くなった水蒸気(すいじょうき)は、
あっちこっちへと自由にものすごい勢いで動き回るようになって、
どこかへ逃げていこうとします。
しかしお椀の足が壁となって、ここからは外へと逃げていくことはできそうにありません。
お椀の足とテーブルの間には、水滴がついていて、しっかりスキマがふさがれていて、
ここからも外へと逃げていくことはできそうにありません。
そこで、1600倍以上に膨らんだ水蒸気(すいじょうき)は、お椀を少し上へと持ち上げます。
そうするとお椀の足と、テーブルは直接接触(せっしょく)しないで、
水滴がビヨーンとのびてバネのような感じになって、お椀の足とテーブルをつないでいて水蒸気(すいじょうき)が逃げていくスキマはできません。
お椀の足とテーブルが直接こすれないので、わずかに浮いている状態になっています。
こうなると、お椀はふわふわ浮いている状態ですから、簡単に動いてしまいます。
テーブルがすこしでも傾いていたら、低い方へとツーっと動いていってしまいます。
お椀のなかに熱いスープや味噌汁が入っていると、これはよく起きるんですね。
お椀のなかに熱いスープが入っていなくても、
空洞(くうどう)のなかの水滴が、テーブルから熱のエネルギーをもらって
水蒸気(すいじょうき)なると、起きることがあるんですね。
お椀がテーブルの上をとツーっと滑って行ってしまうのは、
水蒸気(すいじょうき)のせいだったんですね。
水蒸気(すいじょうき)は意外と力持ちですね。
【みんなの科学研究所】 理念:好奇心から生まれるしあわせ
蛯原ようすけ
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